2014年4月5日土曜日

2013夏 帰省(3)

去年(2013年)の帰省を振り返るシリーズ、3回目。
オホーツク紋別空港に午後1時頃に到着し、準備や荷物を発送して、実際に走りだしたのは2時過ぎていたと思います。
この日の目的地は「うたのぼりグリーンパークホテル」
去年は午後8時までの夕食に間に合わず、結局、夕食はカップラーメンだけだったので
今回はなんとしてでも夕食にありつきたい。
午後2時に出発なので約6時間、距離120k弱とすると、時速20k(休みなし)ペースで間に合います。休憩したり少し余裕を考えると時速25kペースでしょうか。
あいにく風も無く気温も涼しく自転車で走るには丁度良い気候です。
順調・・・
と思っていたら見えてくるはずの海岸線がいつまでたっても見えない。
それどころか遠くまで見通せる一直線の道路の先に見えるのは山・・・
あの山を越えればオホーツク海に出るのか?
荷物発送で手間取って焦ってたことと、夕食に間に合いたい思いで、ルートをよく確認せずに道なりに走ってきたけど、大丈夫か?
稚内まで222k。222!? さっきより増えてねーか?
補給ついでに一旦止まってグーグルマップで現在地を確認。
あーー、バカな・・・
予定ではオホーツク海沿いに北上するルートが、どんどん内陸に向かっている。
既に10kも内陸に入ってしまっていた。
去年も走ってるのに・・・。バカだなー・・・。
気を取り直して来た道を戻ることに。
夕食は大丈夫か!?
ペースアップしよう。休憩も最小限だ。
なんとかオホーツク海沿いに出ると、ほんとにのどかな風景が広がります。
今、北海道を自転車で走っている、その実感が湧いてきます。
静か、そして風も涼しい。
今朝まで暑っつい東京にいたことが嘘みたいだ。
北海道サイコー!!! イェーイ!!!・・・そういう気分でひたすらペダルを漕ぎます。

途中、雄武という街のコンビニで、アンパンやチョコ、などの補給食を買っておきます。
とにかくこの先は補給ポイントも無くなりますから。
のんびりできないので、走りながらモグモグ食べる感じで先を急ぎます。

ルートは、歌登に向けて内陸に入っていきます。
そのあたりから日も落ちていき、不安感が増します。
一人旅ってみんなこうやって不安との闘いなんだろうな、とか思いながら
徐々に上っていく道を、去年の記憶をたどりながらこの先のルートを想像します。
去年、同じルートを走っているので土地勘はあるのが救いでした。

でもこの時になって思い出すんですが、去年、ホテルまでの山道、上り坂、暗くて怖かった・・・
道がわからない上に、明かりはひとつもなく、道路のまわりの木々のざわめき・・・
木の陰で何か動物が動く気配・・・
そうだ、去年、すごく怖かったんだ・・・
怖い思い出って、忘れてるんですね
(※去年(2012年)のことは書こう書こうと思いながら、まだ書けていません)

走っているとき、キタキツネが道を横切り、
すぐ横を、3頭の鹿(家族でしょうね)が一緒に並走してました。
大型動物特有のゆったりした動きですが、自転車より全然速い。あっという間に見えなくなります。
ここでは自然の方が圧倒的に優位だということを感じます。

熊よけの鈴、買うの忘れた・・・
できるだけ音を鳴らして走ろう。ギヤも軽くしてカタカタ音を鳴らしながら走ります。

だいぶ登ってきたんですが、最初にルート間違ったり、ペースアップしたり
少し無理してたんでしょうね、
ここにきて足の痙攣が始まりました。
最初は徐々に。きたな!と思ったのでお守りの「クランプストップ」を口に噴霧します。
痙攣予防です。
でも既に遅かったのか、坂を登るにつれ痙攣はどんどんひどくなり、
坂の途中で太ももがガチガチに固まってしまいました。
もうアカン・・・(苦し紛れの関西弁が出ます)

道端のガードレールに腰掛けて、「サロメチール」を塗ってマッサージします。
このペースだと夕食の8時に間に合わないと思い、ホテルに電話して待ってもらえないか確認しました。
しかし電波が悪くて途切れ途切れ、もう少しなんですが・・・
夕食は諦めよう、そう思いながら足をマッサージしていました。
ふと足首を見ると、黒くて丸いものが足にくっついているように見えました。
親指の爪ぐらいの大きさでしょうか。
・・・もしかして・・・この前TVで見た「山のダニ」が血を吸って大きくなった状態かも・・・
そのダニは毒を出すって言ってた・・・
うぎゃー、気持ち悪っーー!!!
暗いのでよく見えませんが、とにかくその足首にくっついてるっ黒い丸を必死に手で払って
自転車にまたがって走り出します。
走っていても気持ち悪いので、走りながらも足を手で払いました。
おかげで、その恐怖感で一気にホテル近くまで走れました。

もうすぐだ!
携帯を見るとホテルから着信が何度もありました。
ホテルにもうすぐ着くことを連絡したら、夕食も待ってくれる、とのことでした。ラッキー!
着いたー、助かったー
ホテルに入ると、宿泊客もたくさんいて、ホーっとしました。
さっさと着替えて、夕食です! 今年は間に合ったー・・・間に合ってないけど。
ちゃっかり、冷えたビールも頼んでます。
鹿の焼き肉、鮎、刺し身、贅沢ですよねー。美味しかった。
さっきまでの暗闇の世界とは全くの別世界です。

この後、大浴場に浸かって・・・「あ”~~~~」極楽。
明日のために足にアイスラブを塗って、十分にマッサージしてから寝ました。
これで半分終わったー。

「サロメチール」

「アイスラブ」


2014年4月1日火曜日

2013夏・帰省(2)

去年(2013年)の帰省を振り返るシリーズ、2回目。
忘れちゃいけないグッズ類を書いておきます。

  • 走りだしてすぐに思い出しました。熊よけの鈴、買うの忘れたーー。