2012年5月27日日曜日

7月の帰省 (5) ついにゴール稚内へ。

続きます。どうせなら、書いてしまいます。
去年の7月のことですが。繰り返しますが、今は、2012年5月です。
書いているのは、2011年7月のことです。

天塩川温泉から、朝食を食べ、精算してさっさと出発します。
昨日の距離は130k。今日の距離は150k。
ここから先も走ったことはないのですが、事前調査だと基本、道北は平坦なので
まぁ何か例外的な事象が発生しなければ、いけるでしょう、と・・・。

宿のおじさんが、「どちら方面に行かれますか?」と聞いてきました。
「今日は稚内までです」と答えました。
おそらく、なにかあったときのために確認したんでしょう。
リアクションも「そうですか」程度だったと思います。

さ、出発です。
本日1回目の天塩川をわたります。いい川だ。
中川町の道の駅でルートを確認。
う〜ん、たまには海でもみたいな、と、途中から日本海側に出ようと思います。
しかし・・・こういう一直線が暫く続きます。
延々と続きます。そう感じます。
まだまだ一直線が続きます。
何も考えずに走ります。ただ、ペダルを回します。
気持ちの上では、ローラー台で走ってるのと変わりません。
風景も何も変化がありません。
こんなときは、仕事のアイデアでも考えながら、走ります。
あ〜、もうすぐ豊富だ。腹が減ってきた。
豊富で、ぬるい(ゆるい)感じのラーメンをたべます。
こういうのは嫌いじゃないので、いいんです。
・・・思い出しました。
ここのラーメン屋で、おそらく、息子とおやじの
日常的な会話を聞きながらラーメンを食べたのを思い出しました。
あそこのだれそれは、どこ働きに行ってるの、とか、そういう話題。
そして、昼間から飲んでて、どうだこうだ、とか。
そういう話が聞こえてくると、
こっちは何かに追われるようにせっせと自転車こいで移動しているけど、
ここにも生活はあるし、明日の心配ごともあるし、向こうからみたらわ
通りすがりの今ドキの自転車旅行者でしかないんですよね。
そういう瞬間がわりと好きなんですよね。

それに、豊富には、子供の頃、よく温泉にはいりにきましたし。

おっと、我にかえって
携帯に着信があったので、ついでに仕事の電話をしておきます。
何かの催促だったと思います。
たしか、もう少し待ってもらいました。

さて
ここまで来ればあと少し・・・。ここから日本海に向かいます。
涼しいです。
いや、急に風が変わってきました。
涼しいというより、ときおり吹く風がヒヤっとします。
7月ですが・・・。

サロベツ原野・・・。な〜んにもない。原野。
自然の中に取り残された感じで、妙な不安感に襲われます。
立ち止まると、音もなくアブが寄ってきます。
チクリと噛まれて気が付きます。

汗のせいでしょうか、
払っても払ってもアブは付いてくるので
だんだん狂ったように両手で?払いながら、猛スピードでここを抜け出します。

人がいるところに行きたい・・・。早々に脱出します。
向こうが霞んでます。こういうときこそペースを乱してはいけない(・_・;)
やっと海沿いに出ましたが、あいにく曇で利尻富士は見えません。
幸いにも風は吹いてません。珍しい・・・。
北から吹く向かい風を覚悟してきたんですが、ラッキー!
海の近くに牧場でしょうか。
なんでしたっけ?オットセイ岩?
ゴールは近い!
・・・そう思ってからが実は一番長く感じました。
最後の10Kが一番長く感じました、ほんとに。
はい、夕方4時頃に、無事、稚内、ノシャップ岬に到着しました。
寒々しい風景です。
実際、風は冷たいので、正直、はやく実家に帰って風呂に入りたいと思っていました。

二日間で280K。たぶん、今までで一番長距離を走ったと思います。
道が平坦だったこと、天気が良かったこと、ところどころ土地勘があったこと、
それらの良い条件に恵まれ、特別なにかつらいこともなく、ゴールしました。
平均速度は22Kぐらいだったと思います。
無理せず、のんびりサイクリングでした。

さて、今年はどのルートで帰省しようかな。

あ〜、まだあった。
翌日以降は、稚内の近場を自転車で走りました。
まず、坂の下。子供の頃、よく下りました。
夕陽がきれいなんですよね、ここは。あいにく利尻富士は見えませんでした。

そして、稚内公園まで自転車で上りました。
これがこのとき帰省中で一番きつかった!
寒さのせいでしょう、高度は無いのに森林限界ですね。
稚内公園には、タロ・ジロの像もあります。
ほかにもいろいろあります(・_・;)
稚内からは飛行機輪行で羽田に帰ってきましたとさ。
去年(2011年)の7月のことです。

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